昔話。
今日は札幌からのお客様がありました。 噂を聞いて来てくれたそうです。やはり、札幌でも久保田・玉澤・ハタケヤマ等は見ることが出来ないようです。ましてや『HSW』のグローブなんかは、かなりのマニアに写ったでしょうか?お客様も目がお高くて、HSWのグローブの革質・形・革の艶・ラベルのオリジナリティな所など、かなりの関心を示していました。
特に少年用のグローブは、色々なメーカーを見て思うのは「非常に軽視している」な!と言う事なんです。革質・芯の素材・グリスの入れ具合・形・紐の絞め具合等・・・。
こんな事を思い出しました。今から20年も前の前職の時です。冬のスキーの展示会で、当時の社長がお子様のスキーを選んでいる親御さんに接客していたのですが、その時に言っていたのが『お父さん、初心者だから、お子さんだからといって安易に価格だけの妥協をしたら絶対に後で後悔します。逆に、お子さんだからこそ、ある程度の機能や操作性が伴ったものでないと駄目なんです!』と言って、当時流行っていた【セットスキー】を流れ作業の如く売るのではなく、じっくりとお話を聞いてニーズに合うものを販売しているのを後ろで聞いていた私は感銘したのを覚えています。
安いのだけが一番ではないし、ましてや全てではない!と気づいたのでした。それからは、まずお客様の要望を聞いて対処する事を心得ています。 だから、HSWのグローブは自信を持って進めています。
さて、今日の写真はグラブレース(紐)です。グラブレースは革を薄く裂いて細く切って作ります。一つのグローブの中でも、土手部などは薄手の紐を使います。少年用のウエブ紐も薄いのを使用したりもします。キャッチャーミットのウエブに使う紐は普通より1~2mm太かったりします。 色も結構あります。 ピッチャーはグラブ本体と紐の色が同色でないと駄目ですが、野手なんかは結構色々な組み合わせが認められているので、このオフに全紐交換して気分転換なんてどうでしょうか?